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2010年02月16日

2歳2ヶ月のYちゃんから学ぶ 洋書絵本と木のおもちゃ スタジオ・ドリーム

赤ちゃんや幼い子どもたちから学ばせてもらうことが多い毎日ですが、今日は、2歳2ヶ月になったYちゃんに、本当に驚かされました。 

午後から、お母様と一緒に来てくれたYちゃんは、1歳前から、ほるぷこども図書館の「めだかコース」で絵本の読み聞かせを楽しんでいます。
今は、「ひよこコース」もお家に揃っています。
毎日、読み聞かせのとてもお上手なお母様に絵本をたっぷり読んでもらっています。
今日は、お母様と、和久積木のフルセットのご注文にみえたのでした。
ひとしきり、いつものようにMICKIの汽車で遊んだあと、急に低い棚を指差しました。Yちゃんでも手が届く高さです
私は、Yちゃんがペンギン親子の写真に興味を持ったのかと思い、「ペンギンのおとうさんと赤ちゃん。仲良しね。」などと、話しかけました。
「うん」と、同意してくれたYちゃんですが、また、同じ方向を指差します。
どうやら、数年前からショップにおいてある、紙粘土で私が作った『どんどこ ももんちゃん』のお人形を指差しているらしいことに気づき、ももんちゃんのお人形を手にとって動かしながら、絵本の言葉通りに1冊分語ってみました。
すると、Yちゃんが、急に私に向かい合う形でひざにのってきたのです。
そして、ひざにのったまま、Yちゃんは、また、ももんちゃんのお人形を指差すのです。
私が、「そう、ももんちゃんね」と言ったとたんに、Yちゃんの表情は、キッとした怖いほどの真剣なものになり、突然、私の頬を両手でぎゅっと挟んだのです。
私は一瞬、「何か怒らせたのかな?」と、思いました。
私が戸惑っていても、Yちゃんは私の頬から手を離しません。
それどころか、キッとした目を私の口元に近づけて、まじまじと見詰めているのです。
「もしかして?でも、まさか」と、思いながらも、両腕でしっかりとYちゃんを抱えて、はっきりと大きく口を開けながら、「も、も、ん、ちゃん」と、言って見ました。
するとYちゃんは、更に、その顔を私の顔にくっつくぐらいまでに近づけてきたのです。
そこで私は、何度も、「も、も、ん、ちゃん」と、繰り返し、繰り返し言って見ました。 すると、突然その姿勢のままのYちゃんの口から「ももたん」と言う言葉が飛び出してきたではありませんか!
「すごい!Yちゃん、ももんちゃんが言えたね!」と私が言うと、Yちゃんは、ほんの少し表情を緩めましたが、直ぐにまた、真剣な目に戻りました。「ああ、自分の発音に納得していないんだな―」と思った私は、さらに、「も、も、ん、ちゃん」と、何度か繰り返したあと、今度は普通の言い方で「ももんちゃん」と繰り返してみました。
すると、Yちゃんは私の言葉と同時に自分でも「ももたん」、と飽きることなく繰り返し、それが段々「ももーたん」、「ももんたん」、そして、ついに「ももんちゃん」と言えるようになったのです。
ちゃんと言えるようになってからも、何度も何度も繰り返すYちゃんを、私は「言えた、言えた!すごいすごい!」を繰り返しながら、きつく抱きしめ続けていました。
『どんどこももんちゃん』は、Yちゃんが8ヶ月で「めだかコース」をお母様にお求め戴いたときに読んであげた絵本のうちの一冊でした。
一体、いつから、「ももんちゃん」と言いたいと思っていたのでしょう?
「ずーっと、ももんちゃん、て言いたかったの?」と訊くと、「うん」と、力強く返事をしてくれました。
でも、まだ2歳2ヶ月のYちゃんが、言葉を修得するために、発話者の頬を両手で挟んで頬やあごの動きを手で確かめながら、口の動きをじっと観察し、やがて、自分も一緒に何度も何度も発声してみるなどという手段を、どうやって思いついたのか?
お母様にも私にも、思い当たることが無いのです。 
今日は、ショップに来る前から眠かったというYちゃんは、「ももんちゃん」と、しっかり言えるようになって、眠かったことを思い出したように、満足そうに帰っていきました。 
「お家に帰ったら、たくさん寝て、それからお母様に、ももんちゃんを読んでいただこうね。今度はYちゃんも一緒に読めるね」
自転車のチャイルドシートに乗ったYちゃんは、何度も「うん、うん」と返事をしながら、私の手をしっかり握って、「バイバーイ」と、大きな声で繰り返します。
私が「またねー」というと、「またねー」と、手を振って帰っていきました。

投稿者 chizuko : 2010年02月16日 21:21