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洋書絵本と木のおもちゃの店 スタジオ・ドリーム
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2006年02月17日

兵庫県からのすてきなお客様との楽しいひと時 1
洋書絵本と木のおもちゃの店

今日、開店早々に、すてきなお客様がみえました。
なんと、そのNさんは、兵庫県からわざわざ、ここを目指してきてくださったそうです。
絵本が大好きで、絵本の読み聞かせ主体の英語教室をしていらっしゃるとのこと。
色々お話しているうちに、絵本の持つ力強さと、本当に使える英語を身につけるためには、
いかに子供のときの日本語力が大切かと言うことで、話が盛り上がりました。
しばらくして「ほるぷこども図書館」の商談を別のコーナーで始めると、Nさんが、
「私は息子をほるぷのセットで育てました」と、おっしゃったのです。
それからは、3人でますます絵本談義が盛り上がったのでした。

ここのショップには、0歳から3歳の赤ちゃんやお子様がたくさん来てくださいます。
そして、ほとんどのお母さまたちは、英語のお勉強のために洋書をお求めくださるのではなく、
洋書の絵本が持つ日本語絵本には無いデザインや色の美しいものをお子様に楽しませてあげたいと
おっしゃいますし、私もそのような絵本選びを目指しています。
そんな絵本は、赤ちゃんにも人気です。
ただ、赤ちゃんは洋書絵本だけでは育ちません。
美しい洋書絵本とともに、絶対に必要なのは、美しい日本語で書かれた質の高い絵本です。
書店ではなかなか良い絵本と出会えないというお声もあり、洋書絵本専門店ながら、
日本語の絵本のセット「ほるぷこども図書館」もご紹介するようになりました。

たまに、日本に住んでいて、両親とも日本人の家庭に生まれても、スクールや家庭教育が英語主体、
あるいは英語のみに近い環境で育ち、いつまでも英語のかたことしか話せない赤ちゃんや
小さいお子さんたちに会うことがあります。
そのような環境にない赤ちゃんでも、日本語を話し始めるより、ちょっと聞いた英語の音を先に
出すことがあります。
英語の音のほうが出しやすいのでしょう。
でも、常に日本語でのコミュニケーションが十分になされていれば、しばらくしてから日本語も
ちゃんと
話すようになります。
しかし、日本語で十分に語りかけられることが無いために英語しか話せないとしたら、問題は別です。
母語の日本語を捨ててまで英語教育に熱くなる一部の風潮に怖さを感じます。

実際にそのような環境で育った子供たちがもう成人しています。
以前、ある採用試験を担当したときに、英語の会話は流暢(に聞こえる)、発音もきれい、TOEICの
点数は満点か満点に近い成績なのに、簡単な英文の要約を日本語で書いてもらうと、
日本語がきちんと書けないという応募者が何人もいたからです。
普通の日本の会社では、まず日本語が出来なければ、いくら英語が話せても、任せられる仕事は
ありません。

また、アメリカの語学学校に何年通っていても、大学に正規に入れない若い人たちもたくさん見ました。
「彼らがいつまでも英語でエッセイが書けないのは、思考することそのものに慣れていないからでは?」
と、先生たちがおっしゃったのをきいたとき、その若い人たちが、アメリカに来て初めて厚い本を
読まされた―日本語でさえ、1冊も読んだことが無いのに―と言っていたのを思い出しました。

確かに英語の音は、小さいうちから圧迫にならない程度に聞かせてあげる方が良いのでは、と、
思います。でも、いくら美しい発音が出来ても、音だけでは言葉になりません。

私も外国語を自由に使えればなーと、憧れます。
でも、外国に行ったときに私がいつもしまった!と思う瞬間は、言葉が出てこないときではなく、
自分が日本を知らなさ過ぎると思った瞬間です。

外国語を自由に使えるようになれば、確かに世界はぐーんと広がります。
でもそれは、母語によるアイデンティーの確立と、思考力、理解力、知識があってこそだと、
Nさんと改めて思ったのでした。

投稿者 chizuko : 2006年02月17日 21:01