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2005年07月17日

船のモビール すてきな4人きょうだいのおうちへ   洋書絵本と木のおもちゃの店 スタジオ・ドリームより

初めてお越しいただいたS様。つい最近、誕生された4番目の女のお子さまのためにと、船と灯台のモビールをお求めいただきました。
先週到着したばかりの、白木に赤と青のコントラストが美しく、船が穏やかな海をゆったり航海する情景が広がるドイツのヘラー社のモビールです。
このとき、S様から、すてきなお話を伺いました。
今、9歳になる一番上の男のお子さまが幼稚園のとき、下に生まれた弟さんのために、お友達のおうちで見たくじらのモビールと同じものをプレゼントしたいとおっしゃったとのこと。
そこで、お母さまのご提案で、ご自分たちの手でおさかなのモビールを作られたそうです。
プレゼントされた弟さんも、その下の弟さんも、このおさかなのモビールが大好きで、ずーっと飾られていたそうです。
息子さんが一生懸命に描かれたおさかなの絵を、そのままモビールにしたため、バランスを取るのに苦労されたそうですが、それもとても楽しい思い出になったと、話してくださいました。
そのモビールは、紙製だったので、ついに寿命がきてしまったとのこと。
そのお話を伺って、 となりに飾っていたかわいいどうぶつのモビールより、おさかなのモビールを思い出せる海にうかぶ船のモビールを飾っていただきたくなりました。
今、この3人のおにいちゃまたちは、「少しは赤ちゃんを寝かせてあげて」と、お母さまがおっしゃるほどに、生まれたばかりの妹さんを舐めるようにかわいがっていらっしゃるとのことでした。
初めて仕入れた船と灯台のモビールが、こんな仲良し兄弟のおうちのリビングルームに飾られて、ゆらゆら揺れ続けるのかなと思うと、なんだか嬉しくなりました。

洋書絵本と木のおもちゃの店 スタジオ・ドリーム

投稿者 chizuko : 22:06

2005年07月16日

赤ちゃんにも大人にも、”出会い”を強く感じさせる絵本   洋書絵本と木のおもちゃの店 スタジオ・ドリームより

開店そうそう、ドイツ哲学専攻のN様がお取置きの”The Seed”を取りに来てくださいました。
しばらく色々な絵本を見ていらして、追加されたのは”Colors”。
先日、1歳2ヶ月のSちゃんに気に入っていただいた絵本です。
プレゼントですか?とお聞きすると、ご自分のためにとの事でした。
ショップを手伝いに来てくれていた友人のGさんも、前からこの絵本が大好きで、次のご購入リストに加わっているようです。

午後からは、イベントもあって、小さなお子さまがたくさん見えました。
初めて来てくださった7ヶ月のNちゃんは、お父さま、お母さまとご一緒でした。
これから絵本の世界へデビューです。
色々な絵本に少しずつ興味を持っていらっしゃいましたが、最後に"Colors"を見せて差し上げると、それまでの絵本に示した様子とはまったく違う、はっきりした反応を見せてくださいました。決して小さくはないこの絵本のページをしっかりと握って離しません。
どの絵本にしようかと迷っていらしたお母さまも、Nちゃんのその様子をご覧になって、すぐに決めてくださいました。Nちゃんは、その絵本をショップをでられるまで、しっかりと手に握ったまま。

この絵本は、私も出会った瞬間に強く惹かれて迷うことなく仕入れたものでしたが、こんなに年代を問わず、何十人もの方に気に入っていただけるとは、思っていませんでした。
赤ちゃんにも大人にも、出会いを強く感じさせる絵本。
有名にならないままに絶版になってしまった絵本ですが、隠れた名作に違いないと思っています。

ここのところ、みえるたびにお昼寝中だったMちゃんが、今日は元気に登場。
しょっちゅう寄っていただいていたのに、とっても久しぶりのような気がしました。
2歳になったばかりですが、すっかり成長されていて、以前は、なかなかお人形をうまくはめられなかったはしご人形にまっすぐ歩み寄ると、しっかりとお人形をセットして楽しく遊べるようになりました。
絵本や積木にも興味があって、自分で何度も納得するまで繰り返し挑戦します。
先日、Mちゃんのお母さまから、求めいただいた「ほるぷこども図書館」の「めだかコース」に関するすてきなお手紙をいただきました。
お手紙のなかで紹介されている、絵本の世界を楽しむMちゃん、そして、今日久しぶりに会ったMちゃんの姿から、感性が、のびのび育っているのを感じました。

そう、Mちゃんにも、5ヶ月前に、この"Colors"の絵本をお持ちいただいていたのでした。

洋書絵本と木のおもちゃの店 スタジオ・ドリーム

投稿者 chizuko : 22:16

2005年07月04日

”The Seed"は、静かな反戦歌   洋書絵本と木のおもちゃの店 スタジオ・ドリームより

夕方みえたN様は、大学でドイツ哲学を勉強中の女子大生。毎日ぶ厚いドイツ語の原本を読まれているそうです。

今日は絵を描かれるご友人のお誕生日プレゼントに絵本を選んでくださいました。ファンタジックなものがお好きとのことで、色々とお話しながら気に入ってくださりそうな絵本を探しました。

最後に決めていただいた絵本は、イラストレーターのお客さまたちに人気の高いIsabel Pinの作品、”The Seed”でした。

image264.jpg

Pinは1975年、フランスのヴェルサイユ生まれで、ストラスブルグの美術学校でイラストのディプロマを修めた後、ハンブルクでも勉強を重ねました。

作品は、ボローニアの国際児童図書展を初め、主にヨーロッパ各地で展示されています。彼女の絵本は、ドイツ語、フランス語で出版されており、この”The Seed”は、数少ない英語翻訳版です。

表紙では、卵型の物体を真ん中に、2種のカブトムシのような昆虫が、綱引きをしています。
空から降ってきた不思議な卵型の種の所有をめぐって、2つの種族が戦いに供えて綿密な研究を重ね、戦略を立て、いざ、戦争を始めようとしたところ・・・。

反戦のメッセージを、洗練されたユーモアで包んで展開させたストーリーに、美しい色と構成で奥行きを持たせた、個性に富んだ絵本です。時間と空間、距離感を独特のタッチと手法で美しく表現したPinの才能には驚かされます。

しげしげとこの絵本を眺めていたところへ、美術家のS様がみえました。S様も、前からこの"The Seed"がお気に入りです。(実は、私も見た瞬間に強く引かれて、仕入れた絵本です)
美術がお好きなN様と年代も近いS様の、偶然の出会い。すぐに打ち解けて、絵本のこと、造形のことに話が弾んでいました。

色々なジャンルの方たちがみえて、ここでお知り合いになり、話が弾み、次の偶然の出会いを楽しみにしてくださる輪がだんだん広がってきました。
お母さま同士の出会いも増えました。

絵本と木のおもちゃが繋いでくれる出会いです。

洋書絵本と木のおもちゃの店 スタジオ・ドリーム

投稿者 chizuko : 23:43